野菜や柑橘類とビタミンC
飲食物の中にはそれらを摂取することによって体調を整えることが出来たり、あるいは、薬と呼ばれるものと共通のものであったりするものも存在する。
たとえば、あるビタミンが不足している場合には、そのビタミンを豊富に含む飲食物はまさに薬となるし、野菜や香辛料の中には薬と共通のものもあった。
生姜と書いてショウガと読めば香味野菜であるが、ショウキョウと読めば全く同じものが漢方薬に配合される生薬の名前となるようなものもある。
水溶性のビタミンの代表的なもののひとつにビタミンC(アスコルビン酸)があり、果物や新鮮な野菜などに含まれる。
実は、ネズミはビタミンCを体内で合成できるが、ヒトはビタミンCを体内で合成できない。そこで、ヒトが新鮮な野菜などの摂取不足になるとビタミンC欠乏症を引き起こし、重篤となると生命に関わる。すなわち、これが壊血病として知られている疾病の発現である。
かつて壊血病に陥ると、あざが出来たり、歯肉の出血やそれにともなう歯の脱落、毛髪や皮膚の乾燥、貧血が起きたり、骨組織の形成不全、骨病変などが起こり、ついには死に至ることになった。
ビタミンCの不足によって起こる壊血病に対しては、たとえばビタミンCを多く含むレモンなどはまさにその予防の「特効薬」となる。
現在、壊血病はビタミンCの欠乏症であることがわかり、この疾病を免れるためにはビタミンCの摂取が有効であることがわかっている。
ビタミンCは、トマトやジャガイモ、イチゴ、ピーマンなどに豊富に含まれるので、これらの食べ物の摂取や、ビタミンCのサプリメントの服用も壊血病の予防や治療に大変に有効な手段となる。













