「泣いた赤鬼の巻」(ジャンプ・コミックス第135巻収録)

今回は、両さんが節分の豆まきで鬼役を引き受けるお話をお届けする。

超神田寿司を営む擬宝珠(ぎぼし)家の三女・檸檬(レモン)が通うマリア幼稚園の節分の催しで、両さんは鬼役を快諾。中川と麗子も引き連れ、幼稚園へと向かう。

イケメンすぎる中川に幼稚園の先生たちがざわついたり、虎縞ビキニ姿の麗子のダイナマイトバディに園長がコーフンしたりはご愛敬だ。そして両さんといえば「これ以上ない!」というくらい見事に鬼役がはまっている。

そのためか、幼稚園のイベントだけにとどまらず、またもや大活躍というか大暴走がはじまって……。ついにはマスコミも注目するほどの「鬼役」になっていく!?

なお本作のタイトルは、いわずと知れた児童文学『泣いた赤鬼』(作:浜田広介)が元ネタ。

心優しい赤鬼は人間と仲良くしたいと思っていたが、彼を恐れる人間たちは決して近づこうとしない。傷心する赤鬼のもとに親友の青鬼が訪れ、悪役を買って出ると申し出る。自分が人間の前で悪事を働くから、それを懲らしめて人間たちの信頼を得ればよいというのだ。

その策を実行した結果、赤鬼は人間たちに好かれるようになるが、青鬼は「赤鬼が自分との交誼を続けると人間から疑われるかもしれない」と、ひとり旅立っていった。それを知った赤鬼は、涙を流す……といった筋立てだ。

「友のために払う自己犠牲の美しさに感動」するのは簡単だ。しかし、鬼は怖いからと避ける人間や、友を悪役に仕立てることを受け入れる赤鬼の姿勢には、疑問を覚える人もいるだろう。だが、そうしたさまざまな思いを生じさせるからこそ、名作として長く読まれ続けている一面はあるように思う。

さて、それでは次のページから、張り切って鬼役を務める両さんの大活躍ぶりをお楽しみください!!