明石家さんまが憧れた伝説の芸人

「パチプロ」として生活していたさんまは、ある日モーニングを食べていた喫茶店「ホープ」のマスターから“スカウト”されたという。

当時から店の人たちを笑わせていたのだろう。すぐに「ホール主任」を任され、その話芸で店を流行らせたという“伝説”が残っている。その“真相”を番組で明かした。

「流行らしたというか、そこは12時まで営業してて、『蛍の光』が流れて閉店迎えるんやけど、そこでまあ“おもしろコメント”言いながら『今日はこれでおしまいです』って言うたら、それを聞きたいから客は待って12時までいてはって。ほいでお客さん増えたんで、また100円時給上がって」

凄まじい話だ。「名物店員」などというレベルを超えている。ちなみにこのマスターはのちに松戸でレストラン「DIME」を開店。そのこけら落としには、さんまが漫談をしに駆けつけたという。若い頃から、さんまはさんまだったのだ。

番組ではその後も、関根勤や小堺一機ら“盟友”との友情エピソード、萩本欽一にあこがれてお笑いの世界に入ったことなど、さんまの半生が語られていく。

BSでもさんまは止まらない(絵・彩賀ゆう)
BSでもさんまは止まらない(絵・彩賀ゆう)

「一番の青春時代」としみじみ振り返る姿は、あまりに貴重だった。また、さんまのエピソードを熟知しつつ、硬軟自在に立ち回る飯尾和樹のアシストぶりも光った。

大物のロケといえば、10月17日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)も同様だ。

俳優の渡辺謙と坂口健太郎が新橋を訪れた。

U字工事、飯尾、秋山竜次、平子祐希、仁支川峰子、黒沢かずこ、大久保佳代子、チャンカワイ……と、「かりそめ天国オールスターズ」と呼ばれる個性派が揃う同番組。その中で渡辺がロケのパートナーに選んだのは大久保佳代子だった。

「一番『かりそめ』の中でアバンギャルドなのが、大久保佳代子か秋山くん」だと。

大久保は「普通の『王様のブランチ』のロケとか、ユルいやつと違うんですよ。おもしろ要素と情報を両方入れ込まなきゃいけない」と2人に注意しつつ、ニュー新橋ビルへと入っていく。

VTRを見る有吉弘行も「大変だぞ、これ」と苦笑い。