ポケモンカードとともに捨てられていたひど過ぎるゴミ

「とんでもない量で部屋中にゴミと共に散乱していました。おそらく数万枚はあると思います」

部屋の床一面に広がっていたのは、ポケモンカードだけではない。食品ゴミやペットボトルも混ざっており、中にはタバコの吸い殻も。禁煙室のうえ、一歩間違えれば大惨事にもつながりかねないゴミに、「怒りと恐怖を覚えましたね」とマコさんは話す。

カードの中に混ざってタバコの吸い殻も…
カードの中に混ざってタバコの吸い殻も…

ただ意外なことに、現時点で宿泊者に連絡・対応などはしていないという。これには、民泊の経営者が抱える悩みがある。

「報復レビューといって、レビューを悪く書かれてしまうと困るので慎重になっています」

民泊プラットフォームでは、ホスト・ゲスト双方がレビューを付け合うシステムが一般的だが、「理不尽な内容でも、悪い評価をつけ返される」という事態が珍しくない。

レビューを低くされると今後の予約の悪さに直結し、ひどい場合にはプラットフォーム側に物件の掲載を停止されたりもするという。

一応、マコさんはこういった悪質な客への事前の対策として、物件の掲載ページに『通常より汚された場合は追加請求いただきます』と記載しているが、請求しても払ってもらえるかは分からないうえ、「今回は逃げられるんじゃないかな」と肩を落とす。

さらに民泊の経営者には別の問題も抱えている。“返金詐欺”だ。

「例えば1ヶ月の予約のゲストが旅行終盤になって『騒音が気になる』『匂いが気になる』などといい、プラットフォームのサポートにクレームを入れたりします。その場合プラットフォームが公平な手続きを取らずにゲストに返金したりしてしまうのです。

日本語ではないポケモンカードも キラキラのレアカード?
日本語ではないポケモンカードも キラキラのレアカード?

そしてその費用負担は我々ホスト(オーナー側)になります。ひどい場合には、そういったクレームを付けてきたゲストが、延泊申請してさらに長く泊まり、さらに返金要請したりするケースも聞いたことがあります」