緊急ボタンを押した跡があり反応しなかった

警視庁などによると、火災が起きたサウナ店はプライベートサウナを提供する「サウナタイガー」で、5階建てのうち3階の個室サウナで火事があった。15日午後0時25分ごろ、「非常ベルが鳴っている」と119番通報があった。

駆けつけた消防が個室サウナの入り口付近で男女2人が倒れているのを発見した。二人は夫婦で女性が下になり、男性が覆い被さるように重なっていたという。

「サウナ室は2畳半の広さ。サウナ室には鍵がついていないものの、消防が駆けつけたときには、ドアは閉まっていました。ドアを開けるための木製の取手が内側と外側のいずれも外れていたのです。

外側の取手が外れており、内側からは絶対に取手が回転しない状態だったので、亡くなった男女2人はサウナ室に閉じ込められた可能性が高いです。また、緊急ボタンを押した形跡がありましたが、反応しなかったとされています」(社会部記者)

現場となったタイガーサウナ(撮影/集英社オンライン)
現場となったタイガーサウナ(撮影/集英社オンライン)
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 火災が起きたサウナタイガーは「大人の隠れ家」「完全個室プライベートサウナ」と謳っており、料金は月に最大で39万円のプランがある高級店となる。2022年8月にオープンし、当時のPR記事によれば、“ちょいわるオヤジ”でお馴染みの有名タレントが監修したとされている。

同店を利用したことがあるという30代の経営者は、その高級店ぶりをこう解説する。

「サウナ室の温度は100℃前後と高く、水風呂も17℃前後で氷を入れて温度調整ができました。熱されたサウナストーンの上にアロマ水をかけるロウリュの種類も5種類と豊富で、満足できる施設でした。ヘアケアやスキンケアはオーガニック製品にこだわっていた印象です。

利用料金のなかには飲食代も含まれており、1階のラウンジで国産ウイスキーや有機栽培のバナナスムージーなどがすべて飲み放題。ハンバーガーや生姜焼き定食などの料理も食べ放題でした。店側のイチオシはカルボナーラで、名古屋の有名なシェフがソースの監修をしているそうです」


店内の様子(プレスリリースより)

店内の様子(プレスリリースより)