「私にとってはようやく踏み込めた第一歩」
鳥海彩氏が出馬した世田谷区の都議選には18人が立候補。鳥海氏は1万1537票を獲得したものの14位に終わり、当選とはならなかった。
鳥海氏は慶應義塾大学を卒業し、東海テレビ放送報道スポーツ局で記者として勤務後、フリーアナウンサーを経て、2015年に気象予報士の資格を取得。
その後はシンクタンク職員として勤めるなどし、現在は楽天グループの社員として地域創生に関わる事業に携わっているという。また、私生活に戻れば3児の母でもある。改めて都議選の結果について尋ねるとこう語った。
「世田谷区内の候補者の中で一番の活動量を目指しチームで取り組みました。東京都のために政治家になって尽力したいと、絶対当選したいと思い取り組んできたので今回の結果にはすごく落ち込みましたが、日本を良くしていきたいという志のもと、今も街頭に立つなど政治活動は続けています。
小学生の頃から政治の書物を読んだり、大学も政治学を勉強し政治にずっと関心があり、20代の頃に自民党の政治塾に参加したりもしましたが、子育てなどもあり、ずっと第一歩が踏み出せないでいました。
今回、石丸さんに選んでいただき、都議選の候補者として政治活動・選挙活動をスタートできたことは私にとってはようやく踏み込めた第一歩で、石丸さん、再生の道の関係者のみなさま、ご支援いただいたすべての方に感謝しています」
石丸代表は昨年の都知事選の時から「政治屋の排除」をうたっており、新陳代謝を促進させ続ける意図から、「再生の道」は当選した場合の議員の活動期間を2期8年を上限とするルールを制定。他党との掛け持ちも認め議決に関して党議拘束はかけない方針を打ち出していた。
鳥海氏は石丸代表の「議論をできる人を求めている」という言葉に感銘を受け、「再生の道」のオーディションに参加。都議選では看板やポスターに石丸代表の写真を使わず、「再生の道」という文字についても目立たないよう小さく記載し、党のシンボルカラーである紫色の服ではなくピンク色の服を着用するなど“脱石丸”作戦を展開していた。
「もともと私も他の候補者も石丸さんが全面的にサポートする選挙戦なのかと勝手な想像をしていましたが、そうではなく候補者たちは自分らしさのある選挙を求められていました。『再生の道』のオーディションに受かってから今日にいたるまで石丸さんと深くは話したことはありませんでしたが、事務局長の西岡さんがたっぷりと相談に乗ってくれましたので、安心でした。
そうこうしている間に私の仲間も集まり出し、選挙戦のビジョンもでき始めました。石丸さんのサポートを待つのではなく、私だから応援してくれるという人もいましたので、自分の選挙を打ち出して動きたいと思って、自分なりの選挙戦略で動きました」