「石丸さんより目立たないでほしい」「主役だと勘違いしてる」

しかし、一部の熱狂的な石丸代表のファンが鳥海氏の“脱石丸”を放っておくはずもない。

「もともと再生の道は2期8年の在籍制限以外は、党議拘束がない方針で、石丸さんや事務局は候補者を拘束するようなことは何も言わず、自由を尊重してくださいました。ですが、石丸さんの一部の熱狂的なファンの方からは様々な指摘があったのも事実です」

鳥海氏(本人「X」より)
鳥海氏(本人「X」より)

石丸代表のファンと言えば石丸代表のイメージカラーである紫色のTシャツやタオルやはちまきなどを身に着け、街頭演説に駆けつけることで知られている。具体的にはどのような“指摘”がされたのだろうか。

「再生の道の支援者の方で、私の活動を見て応援してくださるかたも多く、感謝しています。いっぽうで、街頭に立つと一部の石丸さんのファンのかたから『紫色の服を着たほうがいいよ』『石丸さんの顔をポスターに使ったほうがいいよ』『石丸さんより目立たないでほしい。一歩引け』『主役だと勘違いしてる』などと直接言われたり、SNSでのメッセージで言われることもありました。

多くは横暴な言い方ではありませんでしたが、石丸さんならこう思っているはずという言いかたです。もちろん石丸さん本人はそんなことは言いません。熱狂的な一部のファンのかただけなんですよね。そうでないファンの方も多くいましたし、選挙戦初日から最終日までボランティアとしてサポートしてくださったかたも多くいました。

ひとつ誤解がないように言っておきたいのですが、紫色の洋服については持っていないから着なかったというだけです。紫色を着ている人を否定するつもりもありません」

「X」にて離党宣言した鳥海氏
「X」にて離党宣言した鳥海氏

 鳥海氏が街頭演説を行なうと、20数名が足を止めて聞いてくれることがあったそうだが、その中に一定数は石丸代表のファンがいたという。

「ファンの方が石丸さんの著書を持っていらっしゃり、カバーの裏にサインをくださいとおっしゃることも多くありました。そこには42個の升目がありました。これは何ですか?と尋ねると『御朱印帳です。(候補者)42名分を集めるんです』とおっしゃるんです。遠方からお越しになっているかたも多く、熱心なファンのかたの多さに驚きました」