バラマキの効果検証は行なわれたのか? 

コロナ禍の給付金以外にも、バラマキは繰り返されてきた。非課税世帯には2021年、2022年に10万円、2023年の夏に3万円、2024年初頭に7万円、2024年11月にも3万円を支給されてきた。

非課税世帯のなかで、その75%が65歳以上を占めている。大部分が高齢者で構成されているのだ。60歳以上の投票率は70%近い。非課税世帯への給付金は、露骨な与党の支持集めとの批判が絶えなかった。それに反論するためにも、給付金の効果がどれほどのものだったのかを検証するべきではないのか。

現役世代へのメリットが少ないバラマキを改め、本当に必要としている人に給付金が行き渡る体制を整えてほしいものだ。

取材・文/不破聡 サムネイル写真/自民党公式HPより