複数のコンプライアンス違反行為が分かった

いっぽう会見では、国分さんの活動休止情報が6月19日に突然、飛び交い始めた背景も見えてきた。福田社長によると、日テレは5月27日に問題を覚知した後、外部の弁護士に調査を依頼。当初、日テレが把握した問題行為はひとつだったが、その後の調査で複数のコンプライアンス違反行為が分かったという。

日本テレビ本社での会見中、広報部長と相談する福田博之社長(撮影/集英社オンライン)
日本テレビ本社での会見中、広報部長と相談する福田博之社長(撮影/集英社オンライン)

そして一連の調査の末、国分からの事情聴取は6月18日に行なわれたという。「日テレが問題行動を把握し調査していると、国分さんが初めて知ったのはその日なのか?」との問いに、福田社長は「じゃないかと思います」と答えた。事態を悟った国分はすぐに芸能活動を休止しなければならないと判断し、翌19日からその情報が流れ始めたことになる。

福田社長によると、日テレの担当役員から降板を伝えられた国分は問題の複数の行為を否定することなく「このようなことになってしまって大変申し訳なく思っています」と答えたという。

国分太一(写真/産経新聞社)
国分太一(写真/産経新聞社)
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20日、所属会社の「株式会社TOKIO」は、国分がすべての活動を無期限で休止すると公式ホームページで発表した。国分も、

「この度の件に関しまして、関係各所の皆様、応援し続けてくれているファンの皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。

長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です。期限を決めずに全ての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます。改めてご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます」

との謝罪コメントを発表した。日本のテレビ界で誰もが知る「顔」がまた一人、姿を消すことになった。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班