「部活を頑張ると成績が伸びる」というのは脳科学的に正しかった! いっぽうゲームが脳に与える衝撃的な影響とは…
部活を頑張りすぎたら、勉強が疎かになり成績が下がってしまうのでは…という心配もあるだろう。だが脳科学の観点からするとそれは必ずしも正解ではないようだ。「文武両道」を実践できている生徒の脳では、ある能動的な現象が起きているという。いっぽうでゲームをしたことが脳に与える影響とは?
書籍『本当はすごい早生まれ』より一部を抜粋・再構成し、脳の働きを解説する。我が子の受験勉強に悩む親は必読だ。
本当はすごい早生まれ #2
ゲームをすると暗記したことを忘れてしまう
記憶には、「沈む」という性質があります。
せっかく苦労して覚えた英単語も、その後にゲームをすればその内容が上書きされてしまうのです。私は息子に、「ゲームをしてもいいけど、この1時間の勉強が無駄になるよ」と伝えていました。
でも、ゲームはしたい。ではどうすればいいのか。
ゲームが終わったら、もう一度復習をすればいいのです。次の二択となります。
勉強
勉強→ゲーム→復習
なぜ人は忘却するのかといえば、新しいイベントが上から積み重なるからです。古い記憶は奥底に沈んでいきます。ですから、それを吊り上げなくてはなりません。それが復習です。もちろんゲームをしない人も復習は必要ですが、ゲームをするならば、ゲーム直後の復習が必要だということです。
早生まれ族が本来の力を生かすために、脳のクセを知ることは大切です。それは効果的に学力を伸ばすことにつながります。
現状の制度の中で、どのようにサバイブすべきか、戦略的に考えていきましょう。受験を脳にとってプラスの経験とし、最良の結果につなげるために何ができるのか。受験と早生まれの関係を冷静に見つめることで、その道筋が見えてくるはずです。
写真/shutterstock
2025/3/25
1,650円(税込)
200ページ
ISBN: 978-4868010685
16万人以上のMRIを見た脳科学者であり、
早生まれの子どもを育てる著者が、「早生まれは不利」という常識を科学的に覆す!
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