母から受け継いだこと
著書の冒頭で、藤田は「子どもの頃からずっと母に『可愛い、可愛い』って言われて育ってきた」と綴っている。
ロシアとポーランドをルーツに持つ父、そして日本人である母・友美さんの間に生まれ、両親の離婚後は友美さんのもとで育った。
――お母様が「可愛い」と言ってくれたことは、自分にとって影響が大きかったと感じますか?
藤田ニコル(以下同)
めちゃくちゃでかいです。自分のことが大好きで育ちましたし、この性格になれたのも母のおかげって思うくらい。
悪い時はちゃんと怒られてきたけど、「可愛い」「愛してる」ってずっと連呼されて育ったので、自分がいつか子育てする時が来たら、母の教えを繋げていきたいです。
子育てじゃなくても、周りの人にいいところがあったら、ちゃんと褒めようって思うし、友達が前髪を変えたりしたら、そういう変化にはちゃんと気づいてあげたい。
自分がされて嬉しいことは周りの人にしようっていつも思います。
――「可愛い」と言ってくれた以外に、お母様の影響を感じることはありますか?
母は私のしたいことをさせてくれました。
『学校に行け』なんて言われなかったので、行かなかったんですけど、『学校に行かなくてもいいけど、自分の人生だから自分で決めてね』みたいな。
そしたらダメな部分がいっぱいできちゃったんですけど(笑)。それでも、母は『自分で責任取ってね』って感じ。
――お母様の遺伝子を引き継いだなと感じるところはありますか?
行動力は引き継いだなって感じます。母の行動力えげつないんで。
今、一緒にお仕事もするんですけど、『あれやろう』ってなったら、もう3日後には実行できてるみたいな。そのくらいの行動力があります。
それ以外は、実は真逆です。
母はめっちゃ明るいんですけど、私は割と暗くて。母みたいに明るくなりたくないと思うことも(笑)。