「いえません」怪文書問題での説明を拒む岸口氏

政調会長となった白井氏は「偏った報道で真実が県民に届いてないにもかかわらず、それが真実だ、みたいな、オールドメディアの部分があったので、それではいかんだろうと。正しい情報を届けるにはどうしたらいいか、と。議会の現状をきっちりさらけ出したいな、と思ったので(この会派に加わった)」と以前からの持論であるメディア批判を繰り返した。 

2月23日、記者会見で怪文書問題の質問を受ける岸口実県議(中央) 撮影/集英社オンライン
2月23日、記者会見で怪文書問題の質問を受ける岸口実県議(中央) 撮影/集英社オンライン

一方の岸口氏は最年長で県議も5期目と他の2人より長い政治経験を持ちながら役職なしで加わった。

ReHacQでは「百条委の調査報告も終わりましたし、フェーズが変わってきてます。そんな中で、これまで少し言いにくかったところもありますし、私の立場からすると言えなかったこともありましたので、そういったことも含めて三人で会派を組んでこれから主張をしっかりしていきたい」と、会派を組んだのは発信を強めるためだと説明した。 

しかし司会者から「言えなかったことって何ですか?」と聞かれると「いえ、それはまだ言えません」と返答し、怪文書問題での説明を拒んだ。 

3月5日、兵庫県議会本会議で百条委報告の了承の可否が採択された際、着席して反対する増山誠県議(手前中央)後列の空席は退席した岸口実県議の椅子 撮影/集英社オンライン
3月5日、兵庫県議会本会議で百条委報告の了承の可否が採択された際、着席して反対する増山誠県議(手前中央)後列の空席は退席した岸口実県議の椅子 撮影/集英社オンライン

 怪文書を巡っては2月上旬になって立花氏が「岸口議員から頂きました」と出所を暴露。岸口氏は当初メディアの取材にこれを否定した。

しかし途中から「立花氏との面会直前に見知らぬ男が同行者のX氏に文書を届け、その文書が立花氏に渡される場に同席したので、自分が渡したと言われても反論しない」との趣旨の不可解な説明を続けている。

ReHacQでも受け渡しの経緯を聞かれた岸口氏は「何度お尋ねされても同じ答えです」と答えを拒み、「私は処分を受けた時点で、その話よりも、これからどうするかというところに、これからの活動の重きをおいていきたいなと思っております」とはぐらかした。