地元経済人が強力バックアップ

「今回、県議会側からの不信任決議、そしていろんな政党、政治家がですね『斎藤元彦にさせるわけにはいかない』、まあそんな強い声をいただいています。斎藤か斎藤以外か。私は絶対、それには負けるわけにはいかないんです!」

31日朝、JR神戸駅に近い公園で第一声を上げた斎藤氏は、3年前の知事選で推薦を受けた自民党と維新を含む既成政党は自らの改革の抵抗勢力だと位置づけた。

斎藤氏が力を込めるたびに公園に集まった100人超の聴衆は盛んに拍手をし、「がんばれー」と激励の声を飛ばす。平日の出勤時刻が終わった時間帯で、選挙初日にしても異例の人出だ。

第一声の演説をする斎藤元彦氏(撮影/集英社オンライン)
第一声の演説をする斎藤元彦氏(撮影/集英社オンライン)
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「不信任決議案が可決された後、9月30日付で失職した斎藤氏は直後から“駅立ち”を始め、その様子がSNSでどんどん拡散され、駅立ちの斎藤氏に会いに来る人が増え続けました。

並行して、『改革を妨害する勢力の謀略で知事職を奪われた』と斎藤氏を擁護するSNSの書き込みも増えました。ネットの世界と斎藤氏がいる駅前では、一連の問題で批判が高まっていた9月までの空気とは真逆の、応援ムードが広がっています」(地元記者)

県政界関係者はこうした状況には“下支え”があると指摘する。

「3年前の選挙時に強力な支援をした神戸や播州地方の経済人の中には変わらず斎藤氏を応援する人がいます。駅立ちはそうした支援者らと始めたようですが、ここまで人が集まるのには驚きもあります。
ただ、目で見えるこうした光景がどこまで世論を反映しているのかはわかりません」(同関係者)