アクセス数も急増
さらにこだわりはこんなところにも…。
「できる限り、ドラマ内で登場した角度で撮影しようと、当日の放送とその後のTver配信を隅々まで確認しています。あとは富士山が見えるスポットに関しては、より綺麗に映るようにと、天候のいい日を狙って更新しています」
通常のドラマの場合、地元住民以外はどこがロケ地なのか詳しい場所が分からず、「行きたくても行けない」というロケ地難民が出るケースの方が多い。
撮影後、まもなくしてSNSなどでロケ地が特定され、聖地巡礼ブームが起こるのが常だが、今回は放送後翌日にホームページにアップする早技が功を奏し、ドラマと同タイミングで聖地巡礼のブームが起こっていた。
実際、同サイト内の2月中のアクセス数は、ロケ地特集が圧倒的1位となっており、サイト全体のアクセス数も前年と比べ約80%も伸びたという。
「ロケ地特集は、これまで一番アクセス数が多かった『新倉山浅間公園桜まつり』の特集と同等の人気コンテンツとなりました。今までインバウンドの割合の方が多かったんですが、ドラマの影響で、日本人観光客の姿も多く見かけるようになりました」
とドラマさながらの“ホットなスポット”と化している富士吉田市。最後に最終回(3月16日)まで残り2話となったが、今後の意気込みについて聞いてみた。
「毎週の放送を楽しみに視聴していたので、残り2話で終了してしまうのは名残惜しい気持ちもありますが、富士吉田市に初めて来る方でも『ドラマで映った場所だ!』と分かるように今後も記事の作成・更新を続けていきたいと思います。
ホットスポットのキャストの方々にも、ぜひ富士吉田市に遊びに来ていただきたいです」
ドラマの展開はもちろん、“ホットなスポット”となっている富士吉田市の今後にも目が離せない。
取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部