放送翌日アップの“早技”

そんなロケ地のにぎわいに大きく貢献しているのが、富士吉田市の観光イベントやガイドを手掛ける一般社団法人「ふじよしだ観光振興サービス」の小俣侑樹さんだ。

「ドラマのティザービジュアルが、富士山のビュースポットである『富士みち(本町通り)』だったんです。これはもしかすると、富士吉田市がメインロケ地になるのでは…と期待が膨らみました」

同団体が手掛ける「富士吉田市観光ガイド」では、ドラマに登場する喫茶店や居酒屋など主要7店舗のほか、富士山絶景スポットや交差点、路地に至るまで特集を組んで手厚くロケ地を紹介している。が、その力の入れようは半端なものではなかった。

「当時、『ホットスポット ロケ地』で検索しても、さほど情報がない状況だったので、まず放送前に予告PVを見て、特集コンテンツを作成しました。放送後は、いち早くロケ地情報を更新するため、放送確認後、翌日の午前中にはロケ地の撮影に出かけて記事をアップしています」(小俣さん、以下同)

日曜夜の放送後、早くとも翌月曜の午後にはホームページに新たなロケ地情報がアップされている“早技”で、あっという間にドラマファンが聖地巡礼に押し寄せる事態にまで発展したのだ。

ロケ地を紹介した「富士吉田市観光ガイド」
ロケ地を紹介した「富士吉田市観光ガイド」
バカリズムが脚本を手掛けるドラマ「ホットスポット」(写真/集英社オンライン編集部)
バカリズムが脚本を手掛けるドラマ「ホットスポット」(写真/集英社オンライン編集部)