CA時代は「自分の連絡先は教えず、相手から貰うように」
――CA時代はどのような生活を送っていましたか?
CRAZY COCO(以下、同) 私が勤務していた外資系航空はドバイの会社なので、ドバイの寮に住んでいました。その寮はドバイ国内に当時、20カ所くらいあり、どの寮に入れるかは完全に運任せ。
私が最初に住んだのは、「ここ、砂漠のど真ん中ですか?」と思うような場所でした(笑)。3LDKの間取りで、キッチンとリビングはルームメイトとシェア。自分の部屋には専用のトイレとシャワールームがありました。
そこに1年ほど住んだあと、運よくダウンタウンエリアに引っ越すことができました。東京でいう港区のような高級エリアで、周りにはお金持ちしか住んでいませんでしたね。生活水準が一気に上がりましたよ。
新しい寮はリビングとダイニングを合わせて約20畳、キッチンは6畳、寝室は8畳ほど。普通に借りたら家賃50万円はするような物件でしたが、家賃はすべて会社負担だったので、めちゃくちゃ貯金できました。
――CA時代はモテましたか?
モテました(即答)。でも、私だからモテたというより、男性ってCAに憧れがちじゃないですか? ドバイに住んでいる日本人の駐在員や、飛行機に搭乗したお客さんからよくアプローチされましたね。
――勤務中に連絡先を渡されることってやっぱりあるんですか?
ありますよ! 友だちのCAなんて、勤務中に自分からコースターに携帯番号を書いて、サッカー選手や芸能人に渡していましたからね。
でも、私は仕事中に余計なことを考えたくなかったので、一度も自分から渡したことはありません。相手から名刺をもらったら「ありがとうございます」と受け取ることはありましたが、正直、裏に行ってそのままゴミ箱に捨てたこともあります(笑)。
――連絡先を交換することは、会社で禁止されていないんですか?
禁止されていないんですよ、これも外資ならではですよね。
入社したあとの研修で、お客さんとの距離感についての講義があったんですが、そこで「イケメンがいたら番号を渡したくなるわよね。わかるわ。でも、渡したかったら渡してもいいの。それはあなたたちの自由。ただし、もし相手が犯罪者でも、会社は一切責任を取らないからね」と言われました。
だから、基本的に自分の連絡先は教えず、相手から貰うようにしていました。もらった名刺をあとでネット検索して、会社名やFacebookアカウントをチェックしているCAもいましたね。
あと駐在妻を目指していたCAもいたんですが、その子は商社マンの名刺をとにかく集めていました(笑)。
――COCOさんはCA時代、日本人と外国人、どちらからモテましたか?
圧倒的に外国人ですね。私が勤務していた外資系航空では日本以外のフライトのほうが圧倒的に多かったので、機内での出会いも自然と外国人ばかりでした。
――機内では、どのようにナンパされるのでしょう?
たとえば、イギリス人やドイツ人は結構真面目で、きちんと名刺を渡してくれるイメージでしたね。それに「お茶でもどうですか?」と、紳士的に誘ってくる方が多かったです。
一方で、オーストラリア人は「ヘイ! もしシドニー行きのフライトがあったら、おすすめのビーチに連れて行くよ! だから番号教えてよ!」みたいな、まるで友だち感覚の距離感でした。
私はどちらのスタイルも好きでしたが、ナンパにも国柄って出るんだなぁと感じました。まぁ、私をナンパした人たちがたまたまそういうタイプだっただけかもしれませんけどね(笑)。