〈前編〉

ラーメンづくりに熱中した女子高生時代

――人間を「形」で認識するなど、独特な感性を持っているりなぴっぴさんですが、どんな環境で育ったんですか?

りなぴっぴ(以下、同) 私は山形県出身なんですけど、地元は「THE田舎」といった町で。海、山、川、田んぼ……自然が全部あるようなところで育ちました。

食べ物は何でも美味しいし、人との距離もすごく近くて。いろいろな面で、温もりを感じる場所でした。

その地元で暮らしていたのは高校までで、卒業を機に上京したんです。

――ちなみに高校時代は、どんな学生だったのでしょう?

高校生って、休み時間とかグループで行動したり、話したりすることが多いですよね。それが嫌で、そういう輪の中にはなるべく入らないようにしていました。

りなぴっぴの超貴重な私服姿
りなぴっぴの超貴重な私服姿
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――大人数でつるむのが好きではなかったんですね。

自分がトイレに行きたいだけのに、なんで他の人と一緒じゃなきゃいけないのかな……って。

それに、グループで固まってしまうと、1人になっちゃう子が出てきちゃうじゃないですか? グループに入ると、なんだか加担しちゃっているみたいで嫌でしたね。

だから、休み時間は1人でいる子とか、別のクラスの子のところにふらっと行って話したり、外で遊んだりする感じでした。

――そのころ、特に熱中していたことはありますか?

高校時代は、友だちと一緒にスリーピースバンドを組んでいたんです。私はドラム担当だったんですが、SCANDALさんの曲をコピーして、文化祭でも披露しましたね。

あ! あと、そのころは家で豚骨ラーメンを作るのにハマっていました!

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――ラーメン作り!?

山形県って、ラーメンがすごく有名なんですよ。それで、学生時代にいろんなラーメンを食べていたら、どうやって作っているのか気になってきちゃって。

iPhoneで検索したら「骨からスープを作る」って書いてあったんですが、「骨からできるわけないよな……?」と思ったんです。だから気になって、「それならやってみよう!」と。

で、一度作ってみたら、実際にスープが出来て、それ以来ラーメンづくりにハマっちゃったんです。

金曜日の夜にお父さんにスーパーに連れて行ってもらって、いっぱい豚の骨を買って、土曜日の夜までずっと煮込んで……毎週のようにラーメンを作っていました。

――今でも作っているんですか?

今は家が賃貸だから作れないんですよ~。豚骨ラーメンを作ると、キッチンの壁一面が脂だらけになっちゃって。実家でもよく怒られていましたね。

でも、チャーシューも自分で作るくらいラーメンづくりは好きで、高校卒業してから正社員としてラーメン屋さんで働いたこともあります。