農機具でバラバラにしてから袋に入れて海岸に捨てた
逮捕容疑は昨年9月9日から10月23日の間、大島町元町で飲食店アルバイトの高瀬静香さん(37)=静岡県下田市=の遺体を損壊し、島南西部に位置する「砂の浜」海岸に捨てた疑い。
警視庁は1月22日に柳瀬容疑者の自宅などを家宅捜索、24日に疑いが強まったとして逮捕し、同日中に千代田区の本部庁舎に移送して本格的な取り調べを始めた。
「北海道出身の高瀬さんは各地のリゾート地を転々とし、飲食店アルバイトなどで生計を立てるライフスタイルで、2019年から伊豆大島のラウンジに勤め、客として知り合った柳瀬容疑者と交際を始めた。
しかし、不倫関係にあった2人の交際は順調とはいかず、大島署は2023年9月と2024年5月の2回にわたって柳瀬容疑者から相談を受けるなど、男女間のトラブルとして把握していた。
高瀬さんは下田市に転居し、飲食店で働いていたが、『伊豆大島の彼氏のところに寄ってから別の友達と沖縄に旅行する』と同僚に伝え、同年9月9日に熱海から船に乗って伊豆大島に来島。
同12日に竹芝桟橋行きの船に乗る予定で、同11日、柳瀬容疑者の自宅のWi-Fiを通じてスマホで予約を入れたものの乗船はせず行方不明に。そして、10月23日に『砂の浜』で大腿骨など遺骨6片が見つかったのです」(警視庁担当記者)
状況から柳瀬容疑者は高瀬さんの失踪直前まで一緒にいて、死亡の経緯についても知っているとみられる。
「逮捕後の取り調べで柳瀬容疑者は容疑を認め、『自宅から1キロほど離れた畳の保管小屋の前の空き地で遺体を燃やし、農機具でバラバラにしてから袋に入れて海岸に捨てた』と具体的な供述を始めています」(同)
♯1、♯2、♯3で詳報したように、柳瀬容疑者は、妻子がいながら高瀬さんや他の女性とも交際していた“チャラ男の遊び人”だ。高瀬さんが勤務していたラウンジには交際を隠していたというが、狭い島内で2人の関係は筒抜けだった。共通の知人男性はこう証言した。
「2人が付き合っているというのは知っていましたよ。直接聞かされたわけではありませんが、2人で楽しそうにしていたし、それは見たらわかりますよ。高瀬さんが島内で働いていた時に一緒に飲んだり昼飯に行ったこともありますが、高瀬さんは冗談を言って楽しい感じの方でしたよ。お酒も楽しく飲む方って感じです。
その高瀬さんが行方不明になっていると知ったのは、リゾートアルバイト界隈の繋がりがあった子からの情報でした。それが昨年の10月の中旬くらいで、『砂の浜』で女性の骨が出たと知ったのはそれから1ヶ月後くらいでした」