近くのホームセンターで包丁を2本買って、手にガムテープでグルグル巻きに…

伊豆大島の観光スポットでもある『砂の浜』で見つかった高瀬さんの骨は、椎骨など骨盤周辺の骨6個だった。

昨年10月23日、週に1回浜に清掃のボランティアに来ている70代の男性が見つけて通報、骨を削って採取したDNA鑑定で高瀬静香さんのものだと特定できたのが今年の年明けの14日だった。そこから事件は急展開した。

「被害者は静岡県下田市在住で、勤務先の同僚に『伊豆大島の彼氏のところに寄ったあと、違う友達と沖縄旅行に出かける』と言い、昨年9月9日に、熱海港から船で大島に来たことが乗船名簿で確認されています。

同12日に島を出て竹芝桟橋から羽田、そして沖縄に行く予定でした。9日には一緒に旅行に出かけるはずだった北海道の同級生と連絡を取っており、11日には被害者本人のスマホで竹芝行きの船を予約していました。

実は高瀬さんと不倫関係にあった柳瀬容疑者は、2023年と2024年に『しつこく電話がかかってくる』などと2度にわたって大島署にストーカーなどの相談をしていたことがあり、警視庁は早くからふたりの間のトラブルを把握していたのです」(捜査1課担当記者)

移送される柳瀬容疑者(撮影/集英社オンライン)
移送される柳瀬容疑者(撮影/集英社オンライン)
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高瀬さんと柳瀬容疑者の共通の知人も取材にこう答えた。

「本人達は『付き合っていない。友達』と周囲に言っていましたが、静香ちゃんが働いていたラウンジの人たちにバレたくなかったのでしょう。でも島なので話が筒抜けで、宗達の男友達を1人いれて3人で飲むことが多く、宗達がバイトしている飲食店に頻繁に行っていました。

そもそも伊豆大島に静香ちゃんがいる間は宗達の家に泊まっていましたからね。宗達はもう10年以上前から妻子とは別居していたし、最初は静香ちゃんは結婚しているのを知らなかった可能性はあります。

直接的なきっかけはわかりませんが、静香ちゃんが去年の初めごろにストーカー的な感じになってしまって凄かったみたい。彼女は近くのホームセンターで包丁を2本買って、手にガムテープでグルグル巻きにして宗達の家に来て、パトカーも駆けつけて大騒ぎになったんです」

大島警察署 (撮影・集英社オンライン)
大島警察署 (撮影・集英社オンライン)