「ニットを着て信号を待っていたら、軽トラの運転手が……」

だが、街では変わらず好奇の視線を浴びてしまい、ついには次のような“事故”にも遭遇したという。

「保育士時代、ニットを着て信号待ちをしていたんです。すると、目の前を通り過ぎていくバイクの人が、私を見て“はっ”という顔をし、二度見、さらに三度見して転倒してしまいました。

その後、軽トラックの運転手が私の横を通り過ぎるときに、同じように三度見して電信柱に突っ込んでしまったんです。

そのとき、『ニットなんて着ている場合やない』と思い、それ以降はダボダボの服を着るようになりました」

取材ということで、今回は“ぴったりニット”を着てきたそうだ
取材ということで、今回は“ぴったりニット”を着てきたそうだ
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この経験から、「私の胸は見えないように、気づかれないようにしなければならない」と強く思うようになったというももせさん。これをきっかけに、もともと内気だった性格に拍車がかかり、仕事以外ではほとんど外出しなくなったそうだ。

「実はその当時、17歳のときから付き合っていた彼氏がいました。このままその彼と結婚するんだろうな、と思っていたんです。そのころは、それが当たり前のように思えて、不満もなく、自然に進む道だと感じていました」

しかし、22歳のとき、ももせさんの人生に転機が訪れた。

「休日に、大阪・日本橋にあるゲームセンターに行ったんです。そのとき、今の事務所の社長から『グラドルやりませんか?』と声をかけられました。

それまでにも風俗やAVのスカウト、ナンパなどで声をかけられることはたくさんありましたが、グラビアに誘われたのは初めてで。心が踊りましたね。私、ずっとグラビアに憧れていたので……」

インタビュー後編では、グラビアアイドルとしての現在の活動や、今後の展望について聞く。

取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班