「なんて大きなおっぱいだ!」事務所社長が即スカウト
ももせさんをスカウトしたのは、20名ほどのグラビアアイドルが所属する事務所「NYプロダクション」の社長・松林さんだ。
スカウトしたその日は、大阪の電気街にある成人向け書店で、所属グラドルのDVD発売イベントが行われている最中だったという。
そのとき、ゲームセンターに入ろうとしていたももせさんを、松林さんが目撃。
あまりのバストの大きさに驚き、すぐさま彼女に駆け寄ったそうだ。当時を振り返り、松林さんはこう語る。
「グラビアアイドルというのは、プロポーションが優れた女性や唯一無二の魅力を持つ女性がなるものです。ももせを見た瞬間、『なんて大きなおっぱいだ!』と驚きましたね。自分から声をかけたのは、彼女が初めて。グラドルのプロダクションを経営している立場として、見過ごすわけにはいきませんでした」(松林さん)
それまでに風俗店やAVのスカウトを嫌というほど経験していたももせさんにとって、グラビアアイドルのスカウトは魅力的なものだった。
ももせさんは、当時の心境を次のように語る。
「もともと、MEGUMIさんをはじめとするイエローキャブのグラビアアイドルに憧れていました。でも、自分のようなぽっちゃりした女性がグラドルになれるなんて思っていなくて……。
当時は変わり映えのしない日常を送りながら、17歳から付き合っていた彼氏とこのまま結婚するんだろうな、と漠然と未来を考えていました。
そんな中で、突然“見えない未来”が目の前に舞い込んできたんです」(ももせさん、以下同)
グラビアアイドルのスカウトに心が動いたものの、ももせさんはすぐに行動に移すことはできなかったという。
「自信がなかったんです。自分のような女性がグラビアアイドルになったところで、笑いものになるだけじゃないかと。それに、当時付き合っていた彼氏は初めての彼氏で一緒にいて居心地も良かった。だから、なんとなくグラドルになるという、私にはまったく先の“見えない未来”が怖くて、決断できずにいました」