「ホストクラブでは金を多く使った女が一番偉い」
歌舞伎町のとあるグループ店のホストにハマり、1年で3000万円以上、約3年間にわたり1億円を貢ぎ結婚するも、わずか1年で離婚したというA子さん(29)。
「いま現在ホストにハマっている方で“自分がエース客になって一緒にホストを上がって結婚したら幸せになれる”と思っている方がいれば、決してそんなことはないと伝えたい」と言う。
A子さんに、ホストにハマり「ホス狂」となった経緯と、目が覚めた瞬間を聞いた。
「高卒で18歳から風俗で働いてて、それでいてお酒も好きで、20代前半からホストクラブにちょいちょい行ってました。ホストクラブはなんと言っても酒好き女性にとって“初回で安くベロベロになるまで飲める場”としては最高なんです」
22歳の頃までは、初めて入店するホストクラブの料金の安さを利用し、何店舗も巡って飲み散らかすという、俗に言う“初回荒らし”をしていたA子さん。だが、23歳のときに出会ったホストによって運命は大きく変わる。
「彼は“ザ・ホスト”って感じで、オラオラな営業法で顔もめちゃタイプ。最初は女友達と行ってたけど、そのホストを本指名するようになってからは週に2、3回ひとりで行くように。そして“あっちのあの卓の子、◯◯◯(シャンパンの名前)入れるらしいよ”とか煽ってくるようになったんです」
一般的な感覚なら「だから何?」という感じだが、ホストに好意を持っている女性にとってこういった “煽り”は、女性客に「負けたくない」という競争心を芽生えさせるようだ。A子さんは「歌舞伎町で言うところの札束で他の女性客を殺す」かのように、それ以上に高いシャンパンを入れたという。
「ホストクラブにおいては金を多く使った女が一番偉い、カッコいい、強い。だから他の客以上に自分がお金を使い、軽く叩き潰す感覚で一晩で高額なお金を使いました。当然、私がそのホストのエース客になりました」