ホストクラブのビルに位置情報が…
井田容疑者らは10月4日、マッチングアプリで知りあった男性会社員(33)にSNSなどのメッセージを利用して「給料が盗まれ託児所代が払えない」等と嘘をつき現金34万6000円を騙し取り新宿区内のATMで引き出したとして詐欺、窃盗の容疑で11月7日、新たに逮捕された。社会部記者が解説する。
「井田容疑者は男性に『親の借金を肩代わりして貯金ができなかった』『仕事はキャバ嬢で、ロッカーに給料をいれて盗まれた』『託児所代も払えない、元旦那とは親権を争っている』といった内容のメッセージを男性に送り、金をおねだりした。文の途中で『死にたい、人生詰んだ』など不安を煽っており、これまでの“事件”と同じパターンです」
♯1、♯2で報じたとおり、井田容疑者は33歳の会社員男性だけでなく、マッチングアプリで出会った別の男性からも総額約2400万円を借りたまま返済しておらず、被害男性が民事訴訟で井田容疑者に返済を求める訴訟を提起し、約2200万円の支払命令が出ている。
さらに、被害者はほかにも全国各地に多くいるとみられる。XなどのSNSでも「“井田しずく”に多額の金を貸し、返してもらえない」という被害を訴える投稿が目立つ。こうした投稿を鑑みると、“井田しずく”が騙し取った金額は数千万円を超えると推定される。
では一体、井田容疑者がせしめた金はどこにいったのだろうか。
「井田容疑者は容疑を認めたうえで、騙し取った金の使い道を歌舞伎町のホストに貢いだと供述している。実際、歌舞伎町では井田容疑者は複数のホストクラブがテナントとして入る商業ビルに頻繁に出入りしてる痕跡も確認できた。ただしその金の流れがホストだけでなく一部暴力団関係者にも流れていた可能性もあり、捜査は慎重におこなわれている」(捜査関係者)
#2で報じた被害者のAさんの元にも、井田容疑者は「歌舞伎町にいる」と位置情報が何度か送られてきたという。井田容疑者の知人はこう話す。
「地元ではしずくがホストクラブにはまっていたと有名でした。しずくは10代のときに子どもを出産しましたが、実家に預けたままで、ほとんど地元で見かけることはありませんでした」