“エッフェル事件”を蒸し返される今井議員
「2回目の内閣府大臣政務官を拝命しました。担務は沖縄及び北方対策や防災、復興をはじめとする20の分野にわたります。 現場第一主義で様々な課題に向き合ってまいります」
今井絵理子参院議員は13日、自身の写真が掲載された首相官邸公式Xのポストを引用しつつ、こう綴った。
2016年に比例区で初当選を果たし、現在2期目の今井氏。政務官を担うのは、安倍政権下の2019年に続いて2度目だが、沖縄県出身の議員として「沖縄担当」の肩書きを得たことに感慨もひとしおのようだ。
「全国比例での選出である今井さんにとって議員活動を送るうえでのネックになっているのが、地元の県連に入れていないこと。前回、2022年の選挙でも県連入りを目指しましたが実現しませんでした。
タレント活動を通して全国的な知名度もあるだけに、選挙のたびに応援演説に駆り出されることに本人は不満を感じている。客寄せパンダのような扱いを受け続けることを良しとせず、『地元の沖縄に腰を据えたい』という思いが強いのです。
そんなこともあって、内閣府政務官として『沖縄担当』の担務を得られたことは大きい。県連や地元へのアピールにも繋がる、と意気込んでいるようです」(自民党関係者)
永田町で順調にキャリアを積んでいるようにも見える今井氏だが、世間の評価ははかばかしいとはいえない。政務官就任を報告した前出のX投稿にも、さっそくネガティブな反応が相次いでいるようだ。
〈1回目、なんか仕事してました?〉と実績に疑問を持つ声が上がるほか、炎上騒動に発展したパリ視察参加の過去を揶揄する投稿も目立っている。
「いわゆる『エッフェル事件』とは、松川るい参院議員が昨年7月のパリ視察で訪れたエッフェル塔の前でポーズをとる写真を投稿したことがきっかけとなりSNSで大炎上した一件です。
今井氏もこの視察に参加し、現地での写真を投稿。松川氏とともに批判を浴びましたが、〈無駄な外遊ではありません〉とX上で反論したことが火に油を注ぎました。〈追って活動報告します‼〉と宣言したにもかかわらず、今に至るまで何の活動報告も出ていないことも炎上を長引かせる結果を招いてしまっている形です」(全国紙政治部記者)
かくして、今井氏のXには政務官就任の報と同時に、〈フランス旅行の報告書を提出できない奴を政務官にするなんて〉〈おって、報告します…と言いながらバックれ〉〈現場第一主義なら報告はちゃんとするべきでしょ?〉などと辛辣なツッコミを受ける事態となっているわけである。