「ミステリーきっぷ」とは?
当日窓口でチケットを受け取るまで、行先がわからない東海汽船「ミステリーきっぷ」。そのギャンブル性と、破格な料金設定で大人気を博している。
通常の東海汽船の東京〜大島区間の大人運賃(2024年10月分)は、2等室・片道6,230円だが、「ミステリーきっぷ」の大人運賃は往復で5,800円(こども2,900円)。
なんと通常の料金から実質半額以下で、かなりオトクに船旅が楽しめるチケットなのだ。
人気が高く、今回はもともと10月2日〜10月30日までの期間限定での販売だったが、すでに11月21日まで延長が決定している。
船は、東京・竹芝桟橋を22時に出港し、翌日の19時に帰港するスケジュール。東京諸島の大島・利島・新島・式根島・神津島のうち、「ミステリーきっぷ」購入者はそのいずれかの島に降り立つことになる。
例えば、大島着の場合は朝6:00に到着して14:30に復路の便に乗船するため、島内では8時間30分ほど滞在・観光が可能だ。
しかし、滞在時間が一番短い神津島の場合は朝10:00に到着して朝10:30に復路の便に乗船しなければならず……滞在時間はなんと30分のみ!
船室は大型客船2等和室で、雑魚寝スタイル。
行先や部屋の等級を変更することはできないため、運に大きく左右される旅となる。
果たして、今回の旅先は……。
式根島!
式根島着の場合、朝9:05に到着して11:25の帰りの便に乗船するため、2時間20分の滞在予定だ。つまり今回の船旅は、ほぼ船の上で過ごすこととなる。
ターミナルに到着しチケットを受け取ったのは21時。
船内ではWi-Fiが接続可能とはいえ、スマホが安定して使えるか心配だったので出航までのおよそ1時間、必死に式根島の情報収集をおこなった。