再始動でも… ライブでのベースの音はどうなる?
こういった経緯があることから、YOSHIKIから前向きなコメントが時折あるものの、再始動が絶望的だと思われていたX JAPAN。そんな中、YOSHIKIが7月20日に突如、自身のインスタグラムにて、X JAPANのロゴ画像を投稿し、「World Tour? #xjapan」と言葉を添えた。
素直に考えれば、X JAPANが近々、ワールドツアーを開催するということだろう。ただ、ファンたちはそう簡単に受け止めてはいない。肝心のToshlがいまだ無反応なことから、ここが解決しない限り、X JAPANの再始動はありえないと思っているからだ。
また、HEATHさんの穴埋めをどうするかの問題についてもある。この点はToshlとの問題とはまた別の深刻さがある。
新しいメンバーを入れようものなら、古参などから反発されることは必至。かつて、TAIJIさんからHEATHさんに、HIDEさんからSUGIZOにと、X JAPANは日本のバンドでは珍しくメンバー交代が2度も起こっているが、毎度、荒れる事態となった。これはどんなやむを得ない事情があろうと関係なく、ファン心理によって必ず発生する。
X JAPANともHIDEさんとも関わりが深く、後任者として彼以上の人材は考えられないとなったSUGIZOがギターに着任したときですら荒れたことを考えると、現実的にHEATHさんの後任はいないと考えたほうがいいだろう。
ただ、X JAPANがこれから再始動し、世界に向けて発信して、さらにバンドとして進化していくならば、サポートメンバーやHEATHさんの過去の音源だけに頼るのではなく、新メンバーを入れる選択肢も出てくるはずだ。
この点について、ファンたちはどう思っているのか。LUNA SEAやX JAPANなど音楽を語り合うYouTube番組『名盤ラジオ』を運営する、タクヤさん、エヌゾーさん、ヒデキさん(@meibanradio)に話を聞いた。
「まだあのYOSHIKIさんの投稿だけで正式に発表していただかないとコメントしづらいところはありますが、ライブをやるとなればHEATHさんのベース音源を流すのか、代打のサポートベーシストを立てるか、正式な新メンバーを入れるのかの三択ですよね。
ベース音源を同期させるのは演奏面で難易度が高そうですが、仮に追悼ライブという意味合いがあるとしたら、他のベーシストをステージに上げるのも批判が出そうですね(まあ既に色々と批判されてますが……)。YOSHIKIさんもいろいろと大変だなぁと思ってます」