HYDEが歌って大荒れしたX JAPANファン
大変なことと言えば、昨年、THE LAST ROCKSTARSがHEATHさんの追悼の意を込めてRusty Nailを演奏したときのことだった。これに一部の過激ファンが猛反発し、「Toshl以外がこの曲を歌うな!」とネットが大荒れした。
これを受けてか、ボーカルのHYDEはライブ2日目のMCで、「僕が歌うことに賛否両論あることはわかってた」と前置きしたうえで、「明日に遠慮して今を生きてどうすんだよ! 後悔しねえのかよ! 今を精一杯やるしかねえじゃん!」とファンたちに呼び掛けていた。
もちろん、HYDEがRusty Nailを歌ってくれたことを喜ぶファンも大勢いて、一口にX JAPANのファンといっても、いまやファン同士で考え方が180度異なっている。
HEATHさんを小学5年生のときに見て衝撃を受け、音楽を始めたという18歳のTAKUYAさん(@SgzTky)にも意見を聞いてみた。
「HEATHさんは僕にとってすごい憧れの人です。永遠に。X JAPANのライブ映像を観てとにかくカッコイイ!!! と衝撃を受けたのを今でも憶えています。
X JAPANが再始動するのかどうかは、個人的に半々な感じで、次の発表を待っていますが、もし再始動したらHEATHさんの後釜はどうなるのか……。正直、HEATHさんの代わりは想像がつきません。自分はまだ、X JAPANのライブを生で観たことがありませんし、生のHEATHさんのベースサウンドを聴いたことはないです。
テレビでライブ映像を観て、このベースサウンドを生で聴きたい、HEATHさんを生で見たいと思っていました。今はもう、生でHEATHさんを見ることはできないけれど、ライブがあるならば、サウンドだけでもHEATHさんを感じたいです。
HEATHさんのサウンドがあるX JAPANの生のライブを僕は観たいです。だから正直に言うと、誰かが代わりに弾くっていうのを僕は望んではいないです。ほかの選択肢を否定する訳ではないですが、これが、今、僕が思う率直な気持ちです」
どんな行動をとっても、YOSHIKIにはいばらの道が待ち受けている。これが、薔薇の道になるかどうかは、ファンの対応が試されているかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部