「人と目を合わせるだけで恥ずかしい」

※「挨拶不要派」の意見

「挨拶しなければいけないっていうのはわかっているんだけど、正直したくないですね。職場でも自分からは絶対にしないです。僕はもともと控えめな性格なので……よく知らない人に挨拶するのは特に恥ずかしいです。人付き合いがめんどくさいから職場で極力話したくないんです」(40代男性)

「私は人見知りなので、挨拶は苦手です。大学の教授やバイトの先輩に挨拶されても返したくないから、会釈だけしています」(大学2年生・女性)

※前後のコメントとは関係ありません
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「僕は人と目を合わせるだけで恥ずかしいので、挨拶が必要ないと感じる人の気持ちはすごくわかります。向こうが何か作業とかしていると挨拶していいのかわからないし、親しくない人に対しては『こんにちは』の一言ですら緊張してしまいます」(大学2年生・男性)

「大学で仲のいい友達に挨拶するのは全然余裕だけど、バイト先で挨拶するのは正直、めんどいなぁと感じます。向こうから挨拶されたらさすがに無視するわけにもいかないし、一応返しますけど……しなくていいのであれば絶対にしないです。」(大学3年生・女性)

このように「挨拶不要派」は、人見知りゆえに人とコミュニケーションを取るのが億劫だという人が多かった。

では、いまどきの学校や教育の場ではどのように挨拶に関する教育が行なわれているのだろうか? 現役の教員に聞いてみた。

「挨拶は友達同士の人間関係を育む上でとても大切なので、最初に教えることが多いです。発達段階にもよりますが、2歳くらいで自分から挨拶できる子もいますよ」(30代女性・保育園教諭)

※前後のコメントとは関係ありません
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「どこの学校も、道徳や学活の授業を通して、挨拶の大切さについて教育しています。ただ、昔と違って今は挨拶ができない生徒の心情を考慮し、強要するようなことはしない先生が多いです。

また、昔に比べると、挨拶をしても返してくれない保護者の方が増えたように感じます。周りの大人が挨拶しない環境だと、当然子どもは挨拶しません。家庭でも挨拶する習慣をつけることが重要だと思います」(40代男性・中学校教諭)