挨拶をしないのは若者に限った話ではない
調査を進めていくと、挨拶をしない人は、Z世代にだけ多いというわけでもなさそうなことがわかった。
「俺の職場には、挨拶をしない40代や50代もいっぱいいるよ! 都会は挨拶ができない人が多いように感じるね。逆に田舎や下町はみんなフレンドリーに挨拶し合うイメージがある。
あとは、仕事柄も関係するんじゃないかな。俺の仕事はあんまり人と関わらないから挨拶しない人が多いのかも。だからといって無視は人としてよくないし、『挨拶は基本だろ!』と思うけどね」(40代男性)
「僕の会社には挨拶をしても、会釈すら返さない50代のおじさんがいます。いい年こいて挨拶もできない人って本当に恥ずかしいですよね。
そういう人も世の中たくさんいるのに、『Z世代は挨拶ができない』みたいなレッテルは貼られたくないです。少なくとも僕の周りの20代はみんなちゃんと挨拶できるんで」(20代男性)
「前の職場でお局に挨拶を無視されていました。その人は60代女性で、職場にいる20代女性に対してだけ、あからさまにあたりがキツかったです。特に私はその人と仕事で関わる機会が多く、毎朝挨拶をしても必ず無視されていました。
その人が他の人には愛想よく挨拶しているのを見て、本当にありえないなと感じましたね。何か私に対して思うことがあるなら、無視するのではなく、直接言ってくれればいいのにって思いました」(20代女性)
「私の会社には、オフィスの入り口と、お局のおばさんの前の2ヶ所でしか挨拶をしない30代の独身女性がいます。それ以外の場所で挨拶をされてもすべて無視していて、『挨拶くらい返せばいいのに』といつも思います。
でも、その挨拶というのも流れ作業みたいな感じで、歩きながら誰とも目も合わさず、淡々と必要最低限している感じです。お局のおばさんに目をつけられたくないから、イヤイヤ挨拶しているんでしょうね。
仕事はできる人なんですけど、常に愛想がなく、その人が職場で雑談をしているところや、笑っているところを一度も見たことがないです。
話しかけづらい雰囲気を漂わせているので、仕事でわからないことがあっても、聞くのを躊躇してしまいます。仕事はできても、人とコミュニケーションを取るのは苦手なんだろうなぁと思っています」(20代女性)
このように、挨拶をしない人に対する怒りと戸惑いの声が多く上がる結果となった。