「反抗期の子どもには逆効果」
「親が俺の部屋につけやがった監視カメラを昔祭りでもらったゴミガン(編集部注=ゴムガン)で狙撃したった。コイツたまに夜1時くらいに起動して寝てるかチェックしてきてガチでキモイんよ。俺中3だぞ? 信じられるかよ」
5月5日、Xに上記の文章がポストされると(現在はアカウントごと削除)、「子どもをペット扱いするな!」「毒親かよ」という批判とともに、同世代と思われるユーザーからは「プライベートがないなんてかわいそう」「教育ママのプレッシャーがスゴイ……」など同情の声が続々寄せられた。
中には「監視カメラ仲間だ。私も中3のときつけられてた」「うちにもあるよ。マジ親うぜー」といった反応も散見され、“監視”の意味で子ども部屋にカメラを設置する親は少なくないようだ。
しかし、いくら子どもが受験などを控えていて、勉強の様子が気になるとはいえ、多感な中学生に対して、部屋にカメラを設置するのは、親としてはたして適切なのだろうか。武蔵小杉在住の“タワマンママ”たちの意見を聞いてみた。
「SNSで話題になっていてすごく驚きました! 中学生ともなると自分のプライバシーを大事にしたいだろうし、うちには高校生の子どもがいますが、中学時代でも考えられない。正直、『そのお母さん、大丈夫かな』って思っちゃいます。炎上して当然ですよね」(50代・高校生のママ)
「そのお母さんが過敏になりすぎ。勉強しているか心配になることもありますが、私は子どもを信じるようにしてます。それにカメラで監視してても、勉強をやってるフリをされたら意味ないですよね」(40代・中学生のママ)
「反抗期の子どもにそんなことしたら逆効果で余計に勉強しなくなりますよ。それどころか親子関係だってこじれちゃう。最近、こういった親が子離れできてない家庭が多いですよね」(30代・中学生のママ)
「子どもからしたらずっと監視されていて息苦しい気分になるし、一種の虐待だと思います。そんなことしたら子どもとの信頼関係が崩れますよ」(40代・小学生のママ)
「中学生くらいの子どもをカメラで監視する人がいるなんて初めて知りました。親だからって子どものことをすべてコントロールできるわけないし、そんなにプレッシャーをかけたら子どもが壊れちゃいますよ。
そこまでしないと勉強しないなら、もう放っておけばいい。それで将来後悔するのは子ども自身なんだから」(40代・中学生のママ)