パパ活を通して淫らなパーティの世界へ

相手の恋愛感情を逆手に取って複数の男性から総額2億円を騙し取ったなどとして、懲役9年、罰金800万円の判決を受けた“頂き女子りりちゃん”こと、渡辺真衣被告。

その獄中記「りりちゃんはごくちゅうです」(支援者の管理によってXで更新中)が話題となるなか、もうひとり、拘置所で公判を待つ若い女性がいた。伊藤りの被告、29歳。

岐阜県で生まれ育った伊藤被告は27歳で上京後、個人での売春行為で生計を立てていたことが自身のXから明らかとなっている。いわゆる“パパ活女子”である。

さらに、その活動で知り合った人物を介して、淫らなパーティへと参加するようになった。

殺人未遂を起こしたのはその直後。伊藤被告は犯行当時、県警の調べに対し「殺すつもりでやった。お腹を2回、ナイフで刺した」と供述。被害を受けた知人男性とトラブルを起こし、私怨を募らせていたという。

犯行現場近くのJR平塚駅(撮影/集英社オンライン編集部)
犯行現場近くのJR平塚駅(撮影/集英社オンライン編集部)
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記者は事件後の2023年5月末と6月に、小田原警察署で伊藤被告と面会。その際、伊藤被告は実家には自分の居場所がなく、20代前半から精神安定剤を飲んでいたと語っていた。

その後もやりとりを続け、被告が集英社オンラインに送ってきた封書15通、葉書6通の手記には彼女の苦難に満ちた人生が書き綴られていた。6月28日に初公判を控えるなか、彼女が自身で振り返った29年間の人生とは。