同窓会ではカラオケを熱唱
次に証言してくれたのは同級生のBさんだ。
「平太は優秀で、勉強もできるし知見も深いから話していて楽しかったよ。休み時間によく哲学書みたいな分厚い本を読んでいて、『どういう風にこれから生きていくか』なんて深いテーマについて話したこともあったし、男子校だったから『女子校と合コンしたいよな』みたいな話もした。まあ結局、その合コンが実現することはないまま卒業したんだけど(笑)。
平太のしゃべりが上手いのは高校時代からで、真面目な話をするときもバカ話をするときも必ずオチを作ってくるからおもしろかったよ。彼が静岡県知事になったあとも一度だけ同窓会で会ったことがあるけど、二次会のカラオケでも高校の頃みたいにはしゃいでてさ。最近もテレビで見るたびに『平太がんばっとるな』と思ってたから、やっぱり今回の一件はショックだよね」
次の証言者のCさんは、高校時代から頑固だったという川勝少年とはあまり相性がよくなかったようだ。
「ああ、川勝くんね...。成績は優秀でしっかりとした印象はあったけど、自分はちょっと距離を置いてたわ。というのも、川勝くんは偏屈で自分の意見を絶対に曲げないヤツでな。県知事になってからも『コシヒカリ発言』とかいろいろと失言しとったけど、高校生のころからあんな感じですわ。
言いたいことは全部言うてまうから、自分とは合わへんタイプやなと思ってあまり関わらへんかった。だからといって別に孤立してたわけやないし、友達も多かったと思うけど、絶対に自分の考えは曲げないわな。今回の発言もそうやろ? 川勝くんが県知事をやってるかぎり、リニアが通ることはないと思うわ」