「ドジャース以外に選択肢がないことは誰もがわかっている」
思わぬ形で再び、メジャー移籍騒動が再燃したのは、3月31日の日本ハム戦で今季初登板をはたしたロッテ・佐々木朗希だ。
「この日は5回を投げて被安打6ながら、奪三振7、失点1。最高球速は159キロどまりでしたが、初登板としてはまずまずのものでした。ウイニングショットであるフォークの落ちもよく、白星こそつきませんでしたが、幸先よいスタートだったと思います」(スポーツ紙デスク)
そのピッチングをチェックしようと、スタンドにはドジャースやヤンキースなどメジャー計8球団のスカウトが訪れていたが、気になったのはこの翌日の米国でのある報道だ。
「USAトゥデイ紙の著名記者が、31日付(日本時間1日)で『佐々木朗希がシーズン終了後にドジャースと契約すると、複数チームのGMが認識している』との記事を出したんです」(前出・デスク)
同記事では、メジャー某球団幹部の「全てのチームが彼を獲得したい。しかし、ドジャース以外に選択肢がないことは誰もがわかっていることだ」とのコメントまで報じられていた。
すでにドジャース入りが内定しているかのような言及記事が、初登板の翌日に報じられたのは、はたして偶然だったのか?
あるメジャー関係者は苦々しく、こう話す。
「メディアを使っての印象操作でしょう。『もうドジャースに決まっているのだから他チームには望みがない』『争奪戦に参加しても無駄だ』とアピールしたいのだとしたら、情報源はドジャース関係者なのかもしれない」
日本の某球団関係者もこう話す。
「明らかに意図された報道としか思えません。まだ正式なことはなにも決まっていないのにこのように報道されると、海の向こうでは既成事実としてことが進んでいるかのように感じてしまいます。
もちろん佐々木本人に直接交渉してはタンパリング(協定破り)になるのでそれはありえないでしょうが、”佐々木の周辺”となると、不穏な噂も流れているんです」