意外と堅実?な、現代の子どもたちの将来の夢
本題に入る前に、まずは現在の子どもたちが、将来就きたい仕事のランキングから見てみましょう。
小学6年生の子どもが将来就きたい職業(株式会社クラレ・2021年7月調査)
男子
1位 スポーツ選手
2位 研究者
3位 教員
4位 YouTuber,ゲームクリエイター,会社員
女子
1位 看護師
2位 教員
3位 保育士
4位 漫画家orイラストレーター、パティシエorパン屋
YouTuberはここ10年ほどで生まれた職種であるものの、そのほかに関しては親世代である大人でも夢見た職種がズラリと並んでいます。
また、意外にも現実的、堅実な夢をもつ子どもが多いことに、安心感を抱いた大人も多いかもしれません。だけどちょっと待ってください。それって本当に「安心」なのでしょうか?
「20年後に既存の職業の50%がなくなる」は大げさではない
2014年、イギリスのオクスフォード大学から、「AIやロボットの台頭によって、20年後までに既存の職業の50%がなくなる」という研究結果が発表されました。
「20年後までに50%も? そんなバカな……」と思いそうになりますが、ここ数年だけで見ても、コロナ禍におけるリモートワークの普及も重なり、毎日通勤しなくてよくなったり、子どもたちの勉強道具が鉛筆と紙からタブレットやPCになったりと、生活に変化が起きています。
日常生活に変化が起きているということは、その生活に必要な職業も変わっているということ。つまり、大人が現在知っている知識や職種だけで子どもに将来を考えさせるのは、とても危ういのです。
今や、キャリア教育は小学校から行われています。
「学校でやっているなら、家庭ではそこまで……」と思うかもしれませんが、家でも将来の仕事や目標について話題にし、子どもが日常的に自分の将来について考えられるようにすることは、日々の勉強のモチベーションにもつながります。
そんな、家庭でも将来の夢や生き方について話すときに役に立つのが子ども向けの職業図鑑。
児童書の中でも人気ジャンルの一つであり、毎年数多くの職業図鑑が発売されています。たくさんあるからこそ、子どもの発達段階や興味によってぴったりなものを選んであげたいですよね。では、ここ最近では、どんな職業図鑑があるのでしょうか。