最新の子ども向け職業図鑑5選
時代の流れに伴い、子ども向け職業図鑑のトレンド傾向も少しずつ変わっています。
2004年に発売されてミリオンセラーとなった『13歳のハローワーク』(幻冬社)のような、“いろんな職種イッキ見せ”系よりも、「働くってなんだろう」「なぜ働くのか」「何をして働きたいか」など、“働くこと自体を考えさせる”系が増えています。
ここでは、現在発売されている人気の職業図鑑の中から5冊をご紹介。子どもの年齢や興味に応じて気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。
1.宇宙人とみつける仕事図鑑(文響社)
いきなり宇宙人とはトンチキな……と思ってしまいそうですが、50年前の人からすれば、今ある仕事も十分にトンチキに見えるでしょう。
この本は物語形式になっており、「将来の夢」の作文が書けずに悩む主人公が、突然現れた宇宙人と共にやりたいことを探すストーリーです。
街にはどんな仕事があるかという視点で職業が紹介されていたり、2040年にはどんな仕事があるかという予想が紹介されていたりと、子どもが「仕事」や「働くこと」に対してワクワクできる構成になっています。
2.大人は知らない 今ない仕事図鑑100(講談社)
本書における「今ない仕事」とは、「今後新たに生まれるかもしれない職種」のこと。
「海の洗濯ゲーマー」「発電DJ」など、現在の感覚では非現実的な職種名が並んでいますが、説明を読むと、すべて環境課題など、今盛り上がりつつある業界に通じています。
従来の仕事図鑑のように「この仕事をしたいかどうか」で捉えるのではなく、「こんな仕事が生まれるかもしれないなら、こんなことも仕事になるかも」と、視点を増やすヒントになる一冊です。
3.リアルな給料も知りたい「決定版 日本の給料&職業図鑑」(宝島社)
精神科医は月給94万円、宇宙飛行士は月給34万円、駅長は月給40万円などと、RPG風のイラストや世界観で、現実の給料や生涯賃金を突きつけてくる、大人にはちょっと耳(目?)が痛い1冊。
将来の夢や目標は人それぞれですが、中には「お金持ちになりたい」という夢を持つ子どももいるでしょう。
そうしたとき、「どんな仕事が稼げるのか」「稼いでいる人は何をしているのか」ということを知るには、本書は少し厳しいくらいにためになるはず。