感染症の蔓延リスクには、とにかくこまめな手洗い・うがいを

避難所では、多くの被災者が集団で生活をおくる。そんななか、懸念されるのがインフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの蔓延だ。

医学博士の古本氏(HPより)
医学博士の古本氏(HPより)

「不特定多数の人がたくさんいる環境にいながら、水や物資の不足などの影響で対策がなかなか取れていないのが現状。被災者も疲れがたまり免疫が落ちてきている中で、コロナやインフルエンザの感染者がいれば一気に広がる可能性が高い」

避難所では、パーテーションなどで家族ごとに空間を区切ることも感染対策として有効だという。パーテーションがない場合も、体育館にある卓球台を使うなど、別のもので代用することも可能だ。

加えて、マスクの着用やこまめな手洗い、うがいなど基本的な感染症対策が重要となる。古本さんによると、歯磨きなど口内環境をきれいに保つことも対策となるそうだ。

「歯ブラシや歯磨き粉がない場合は、緑茶や、塩をお湯で溶かしてうがいをするだけでもある程度効果がある。何もなければ水で口をゆすぐだけでもいい。なるべく口内をきれいに保つことが大切です。大変な状況ですが、できることを少しずつやって対策にしてほしい」