「主役はワシだ!の巻」(ジャンプ・コミックス第169巻)

今回は『こち亀』のテレビドラマ化にあたり、両さんたち自身が出演することになるお話をお届けする。

ドラマ出演に張り切る両さんだったが、実はこのドラマ、配役がいささか現実とは事実と異なっていて……。両さんを演じるのは、彼自身ではなく!?

本作が描かれたのは、2009年。同年にTBS系で放送された『こち亀』のドラマにまつわるエピソードだろう。

なお、ドラマ以前に『こち亀』は、フジテレビ系で1996年から2004年にかけて、日曜日のゴールデンタイム(という言い方も懐かしい……)にアニメ化されている。さらにさかのぼれば、1977年に実写映画が、1985年にはイベント用上映用に「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進」内で単発のアニメが制作されている。

ちなみに本作中では、『こち亀』のアニメ化も実現している。ただしその手法は「粘土(クレイ)アニメーション」だ。

セル画を使ったアニメをベースにした、我々がもっとも見慣れた方式の他にも、アニメの作り方はたくさんある。

粘土や人形といった「物」を少しずつ動かしてコマ撮りしていく「ストップモーション」、ゲームや近年のアニメでよく目にする「3DCGアニメ」、人間などを撮影してその動きをトレースして絵を描いていく「ロトスコープ」、ノートの端に描いたパラパラ漫画のように少しずつ異なるイラストを連続して撮影・再生する「イラストアニメ」、ほかにも「切り絵アニメ」「砂絵アニメ」など、アニメーションの手法は実にさまざまなものがあるのだ。

それでは次のページから、両さんたち自ら出演する、カオス極まりないテレビドラマ制作のお話をお楽しみください!!