冬こそ意識的に水分を摂らないと脱水状態に
汗をかかない冬は、体の水分を失っていることに気づきにくく喉も渇きにくいので、水分補給を怠ると脱水を引き起こす場合があります。
人間はだいたい1日に約2.5Lの水分を失っています。その内訳は尿や便、汗、不感蒸泄(ふかんじょせつ)の4つです。中でも無意識に皮膚や粘膜、呼気から水分が失われる不感蒸泄は、安静時でも1日900ml、体から排泄されています。これは夏でも冬でも変わりません。
夏は暑いし、汗もかくので、意識的に水分補給しますが、冬は夏と同じように水分が体から排泄されているのに、水分不足に気づかないまま、過ごしている場合が多いのです。
また、冬野菜などは水分量が夏に比べて少ない根菜類が多く食卓に並ぶため、食べ物から摂取する水分もおのずと少なくなります。
さらに環境面では、暖房がきいた部屋で過ごすことが多くなるので、室内が乾燥し、湿度が下がるため、それだけ皮膚を通して出ていく水分量は増えることになります。
だからこそ冬は、意識的に水分を摂ることが大切なのです。