寒暖差の不調にも水分補給が大切
今年の冬は特に寒暖差が激しいため、さまざまな不調で悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
寒暖差が激しいと体温をコントロールするのが難しくなります。
体温のコントロールは汗と皮膚の血管の収縮と拡張によってされますが、それを司るのが自律神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれがアクセルとブレーキのように働き、体温をコントロールしています。寒暖差が激しいとこの自律神経による調整が追いつかず、疲れやすく感じることも。
こういった不調を避けるためにも、必要なときに汗が自然に出るように水分が十分行き渡る体作りをしておくことが大切です。
体の中に水分が十分あることで、体温をコントロールしやすくなるので、寒暖差に体についていけない人こそ、水分補給をしっかりすることをおすすめします。
また、「疲れやすい」「眠い」「集中力がない」なども案外水分不足が原因であることが多いので、一度自分が1日どれくらい水分を摂っているかチェックしてみましょう。
成人ならば1日1500mlくらいは水分を摂りましょう。冬は喉が渇きにくいので、起きたらまずコップ1杯の水を飲む、入浴前に水分補給するなど、ある程度、生活習慣の中に取り入れるようにすると脱水状態になりにくいです。
水だけでなく、お茶やコーヒでもOK。ただしカフェインが入っていると尿が近くなるので、そういった心配がある人はほどほどに。
また、この時期、忘年会など飲酒の機会が増えると思いますが、お酒は水分に含まれません。アルコール(お酒)には利尿作用があるため、むしろ体の中の水分がどんどん失われていきます。お酒を飲むなら、水もしっかり摂取しましょう。
冬も夏同様に水分補給は大切です。寒暖差の不調や風邪の予防にもなるので、しっかり摂るようにしてください。
取材・文/百田なつき