水分補給は脳卒中や風邪予防になる

水分補給をしっかりすることは、実は風邪予防にも効果的です。
ウイルスが体の中に入ってこないように、喉、鼻、肺の気管の粘膜にはさまざまな防御機能が働いています。ですが、そこが乾燥していると防御機能はうまく働きません。そして、それぞれの粘膜を潤すためには体液が必要のため、水分をしっかり摂る必要があるのです。
さらに、ウイルスが体に入った場合には、撃退するために白血球が働きます。白血球は骨髄で作られますが、しっかり機能させるには骨髄に栄養と酸素が行き渡ることが大切です。
栄養と酸素を運ぶのは体液であるため、体が水分不足だと白血球が作りにくくなる場合もあるということです。

このように、水分をしっかり摂ることで風邪のウイルスを防御し、またウイルスが侵入したときには撃退するためにも重要なのです。
風邪をひいたら、水分を摂りましょうと医者から言われる理由のひとつはそのためです。

寒暖差からくる不調の改善、風邪予防、脳卒中対策に、冬の水分補給が大切な理由「1日1500mlは必要と心得て」〈医師が指南〉_2

また、寒くなると血圧が上昇することもあり、冬は脳卒中や心筋梗塞の発症が増える傾向にあります。
脳卒中や心筋梗塞の原因はおもに動脈硬化ですが、水分不足だと血液の粘度が上がり、ドロドロした状態になりやすくなります。
そうなると、血管が詰まりやすくなり、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性が高くなるのです。
日ごろから血圧が高めの人や、生活習慣病が気になる人は、なおさら冬でもしっかり水分補給するようにしましょう。