2023年度(1月~12月)に反響の大きかった記事をジャンル別でお届けする。今回は「漫画記事ベスト10」から第10位に選ばれた、漫画『ダイヤモンドの功罪』の担当編集インタビュー記事だ。(初公開日:2023年12月12日。記事は公開日の状況。ご注意ください)

1コマずつ、思いを込めて作り上げています

――「このマンガがすごい!2024」オトコ編の1位になったことを受けて、作者の平井大橋先生はどんなリアクションをされていましたか?

(ヤングジャンプ編集部・伊佐治宝 以下同) 喜びはもちろん、とにかく感謝という反応で、「本当にたくさんの人に応援されているんですね」と。まずは読者、そしてすべての関係者にお礼を伝えたいとおっしゃっていました。

ヤングジャンプ編集部・伊佐治氏
ヤングジャンプ編集部・伊佐治氏
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――伊佐治さんは、担当編集者としてどんなお気持ちでしたか?

とにかくうれしくて、先生より派手なリアクションで喜んでいたかもしれません(笑)。私のもとに一報が入ったのがちょうど電車に乗っているときだったのですが、もうニヤニヤが止まらなくて。やっと落ち着いてきたと思っても、“これは本当にすごいことだぞ”と興奮がまた湧き上がってきて。うっすら涙すら出てくるくらいでした。

――それだけ思い入れの強い作品なのですね。


そうですね。平井先生が読者の皆さんに楽しんでいただけるよう、1話1話丁寧に積み上げてきたことに対して、目に見える形で結果が出てよかったと思っています。ランクインについては運とタイミングもあると思いますし、平井先生と同じく感謝の気持ちでいっぱいです。

『ダイヤモンドの功罪』©平井大橋/集英社
『ダイヤモンドの功罪』©平井大橋/集英社


――平井先生と伊佐治さんはどのようにして出会ったのでしょうか。

2020年に集英社青年コミック誌で「賞金総額最大1億円40漫画賞」という企画が開催されていたのですが、そのなかのひとつで私が担当していた「野球漫画賞」に平井先生が作品を投稿されたのがきっかけです。