顔が変形して歯が何本も欠けるほどボコボコにされた
バッファローマンは以後、「6」と「9」を交互に反転させるがごとく立ち位置を変化させてきたが、キン肉マンとの死闘を経て友情パワーの素晴らしさに触れると、またもや正義超人の仲間入りを決意。いったんは敗北の制裁として、格上の悪魔騎士たちによる斬首刑に処されたものの、悪魔超人の首魁・悪魔将軍の計らいで復活を果たす――。
前出の翔野記者が語る。
「根っからの悪魔超人ではなかったバッファローマンは、実は妙に義理がたい性格だったんです。悪魔将軍に命を甦らせてもらった恩義に報いるため、アシュラマン対キン肉マンの一戦にかぎり、悪魔陣営としてアシュラマンのセコンドについています。何も知らないキン肉マンたちは約束を反故にされたと思い込み、愕然としていましたが、この対戦が決着すると、バッファローマンは晴れて正義超人の仲間入りを宣言。
キン肉マンの新必殺ホールド『キン肉ドライバー』が完成するまでの間、体を張って悪魔将軍を足止めし、時間稼ぎをはかりました。気合をいれるためだったのか、地毛だと思われていたフサフサの髪の毛(カツラ?)を外し、かつての主である悪魔将軍に立ち向かいました。悪魔将軍は当然ながら激高。実力差は歴然で、顔が変形して歯が何本も欠けるほどボコボコにされてしまうのです」
悪魔将軍は早くからバッファローマンに目をかけていた。そのため自ら何度もヒラ悪魔の一人に過ぎないバッファローマンのスパーリング相手を務めてきたという。
「それだけ彼のポテンシャルを高く買っていたのでしょう。だからこそバッファローマンの裏切りが許せなかったようです」(前同)
キン肉マンと悪魔将軍の最終決戦では、バッファローマンが実体のない悪魔将軍のボディ役を引き受けることで、完成したキン肉ドライバーのダメージソースとなり、キン肉マンの勝利に貢献した。
こうして晴れて、正義超人の仲間入りをしたバッファローマンだが、後におこなわれる「夢の超人タッグトーナメント」では、キン肉マンの誘いを断り、ラーメンマン扮するモンゴルマンと2000万パワーズを結成。続くキン肉星の王位争いが勃発すると、キン肉マンの実兄アタル氏がなりすましていたキン肉マンソルジャーが率いる超人血盟軍に加わり、キン肉マンはその裏切りの度にショックを受けるのだが…(#4へ続く)
取材・文/ 落花豆男
集英社オンライン編集部ニュース班
#1 キン肉マン超人史上類をみない“凶悪事件”「ミートくんバラバラ事件」を事件記者が活写! 主犯は〝超人ホイホイ〟に収容されていた1000人殺しのあの男だった!
#2 〈キン肉マン・ミートくんバラバラ事件〉不穏な破壊音と同時に体が裂け、四方に飛び散った…「生きたまま分解し、悪魔超人7人で7か所に拉致した奇怪な人質事件です」と宇宙警察
キン肉マン 最新83巻ためし読み