〈悪魔騎士の首領格サンシャインは、人間時代のジェロニモに負けた過去を持つ。敗北後ただちに肉体改造を行い、アシュラマンとコンビを組んで出場した宇宙超人タッグ・トーナメントでジェロニモに雪辱を果たす。だが、ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道のヘル・ミッショネルズに殺害され、超人墓場送りに。なおも受難は続く〉

王位争奪サバイバル・マッチ最終決戦のキン肉マンチーム対スーパー・フェニックスチーム戦。知性チームの中堅ジ・オメガマン(本名オメガマン・ディクシア)は、超人墓場から脱獄を図った不届き者5人の頭部を、背中の巨大な五指に亡霊超人として召喚。その1人がサンシャインだった。しかも、小指担当である。

小指担当のサンシャイン
小指担当のサンシャイン
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そして真の屈辱は、ジ・オメガマンの相手が、因縁のジェロニモだったことだ。

「サンシャインはどんな思いでジェロニモの肩にかぶりついていたのでしょうか。亡霊だからか、言葉は発しませんでしたが、晒し者にされ、まさに〝砂を噛む思い〟だったに違いありません。定着した誤用である『悔しい』という意味でも、本来の『味わいがない』という意味でも……」(悪魔超人関係者)

超人の各種記録に詳しい「週刊HERO」の翔野ナツ子記者が補足する。

「タッグ・トーナメントの後、ハワイ超人ヘビー級選手権に出場したジェロニモは、地元の至宝ジェーシー・メイビアを破り、第5代ハワイ超人ヘビー級チャンピオンの座を獲得しています。王位争奪戦では、闇討ちに遭って負傷したウォーズマンに代わり、キン肉マンチームの副将として最終決戦に参加。ローカルながら初タイトルも手に入れ、コスチュームも一新して、この大舞台に挑んだのはよかったのですが……。超人ハンターの異名を持つジ・オメガマンの相手にはならず、惨敗。焼かれた超人予言書ごと、いったんはこの世から消滅してしまいます」

予言の書と共に消滅するジェロニモ
予言の書と共に消滅するジェロニモ