超人界ではおそらく前例のない、ただの人間に敗北した事実
東京都心部の北西に聳え立つ池袋のランドマーク・サンシャイン60。かの悪魔超人界にも、同じ名を冠した高層ビルの如き巨漢超人がいる。悪魔六騎士の首領格・サンシャインである。
「身長3メートルは悪魔超人一の高さで、巨大化怪獣タイプを除き、全超人界でも最高峰クラス。あのストロング・ザ・武道やパルテノンより上で、大柄なイメージのあるバッファローマンより50センチも高い。また、1トンに達する体重は、巨大岩石超人のザ・魔雲天(マウンテン)に並ぶ。ビッグサイズで超重量級。サンシャインと体格でタメを張れるのは、ゴーレムマンくらいです」(悪魔超人関係者)
直方体で構成されたイエローゴールドの巨躯は、実は砂の塊。サンシャインの真価といえば、本人が誇るパワーファイトよりもむしろ、自在に砂化できる体質を活かした汎用性抜群の戦闘スタイルにある。
「大量の砂粒になって移動したり、ピラミッドや凱旋門、コマなどに形状を変えて攻撃したりと、硬軟自在かつ攻防一体の反則級ボディです。盟友アシュラマンとのコンビ技でも、背中をパンチされることで円柱の弾丸を射出するサンシャイン・マグナム、体ごと彼の腕に巻き付いて巨大な球状の凶器になるキャノン・ボールなど、幅広い応用が可能。体の主成分は砂金ですが、磁気を帯びた砂鉄も含まれているため、使い捨てカイロの原理で高熱化もできる。ちなみに、砂の臭いで地名を当てる特技もあります」(同前)
一方で、サンシャインは不名誉な戦績を背負い続けてきた受難の悪魔超人でもある。彼の人生最大の蹉跌、それは超人界ではおそらく前例のない、ただの人間に敗北した事実――。