「人生はライブ」全ては受け止め方次第

ミラノからフィレンツェに移動するとき、電車のトラブルがあってちょっとうんざりしたけど、遅れたおかげでマルコと出会い、いい思い出ができた。もしも予定どおりに移動して普通に大聖堂に入れたら、私はただの観光客として、彼と言葉を交わすこともなかっただろう。

人生はライブだから、何が起きるかはわからない。何がいいとか悪いとか、その一場面だけ切り取ったらわからない。

でも、どんな悪いこともハッピーエンドにつなげられる。自分の受け止め方次第で。

行かないと感じないこと、出会わないとわからないことが、この世界にはまだ、たくさんある。私はできないことを数えないから、どんなところだって行くつもりだ。電動アシストの車椅子で。

バッテリーは、いつもたっぷり充電しておくよ。

車椅子も、自分の心も。

16歳で両足を失ったモデルがSNSに挑戦して感じた環境の変化

文/葦原海
写真/『私はないものを数えない。』より出典  ©︎ Sumiyo IDA

『私はないものを数えない。』
葦原 海
「人生はライブだから、受け止め方しだい」ミラノコレクションに出演した車椅子モデル・葦原海が、初めての海外で経験した“うんざり”と“楽しさ”_5
2023年5月25日発売
1,650円(税込)
239ページ
ISBN:978-4763140555
SNS総フォロワー数70万人!パリ&ミラノコレクションのランウェイを車椅子で闊歩。その圧倒的行動力に世界が注目する“両足のないモデル”が初めて本を書いた!
「世界は“できること”であふれてる!」

TikTok36万人、YouTube25万人、SNS総フォロワー数70万人超。「両足を切断したパリコレモデル」が車椅子で世界中を飛び回る姿に、日本はもとより世界中が大注目!
2022年秋にミラノコレクション、2023年3月にはパリコレクションのランウェイを歩き、MISIAのアリーナツアーではバックダンサーも務めた「みゅうちゃん」こと葦原海。

「車椅子女子」という“ハッシュタグ”を超えたその圧倒的行動力と、ポジティブなものの見方・考え方が、ファンならずとも「応援したい」と大反響を呼んでいます。

両足をなくしても、「そんなの全然関係ない!」とばかりに、やりたいことにまっすぐに、ハッピーに毎日を楽しみ尽くす彼女の姿は、幸せとは、何かが「ある」とか、「ない」とかでは決まらないことを教えてくれます。
この本は、「ないものを数えずに、自分にあるものだけを見て生きていく」という彼女の生き様を語り尽くした、はじめての本。
葦原さんの、究極の前向きさと、底抜けに明るい「心持ち」、そして「やりたいことをやりつくす」圧倒的行動力に、思わず心動かされ、「やろう!」と背中を押されること請け合いの1冊です。
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