高畑淳子や馬場ふみか、浅倉唯など、仮面ライダーの悪役(ヒール)がブレイクポイントとなったタレントは多い。そんな仮面ライダーシリーズの最新作である、『仮面ライダーガッチャード』に出演している注目俳優が宮原華音だ。
錬金術を悪用して暗躍する謎の集団〈冥黒の三姉妹〉の次女、クロトー役として抜擢された彼女は、実は配信シリーズ『仮面ライダーアマゾンズ』にも出演していた。数々の仮面ライダーシリーズで監督を務めた田﨑竜太監督との縁や、ガッチャードの撮影秘話を語る。
田﨑監督は怖かった!
――Amazon Prime Videoでシーズン1、2を配信、その後劇場公開もされた『仮面ライダーアマゾンズ』以来、実に5年ぶりとなる仮面ライダーシリーズへの復帰です。
小さいころから仮面ライダーが大好きだったので、ライダーシリーズに戻ってくることができて本当にうれしいです。
――宮原さんの記憶に残っているライダーはいますか?
私が見はじめたのは、『クウガ』(2000年)、『アギト』(01年)の頃からですが、一番印象に残っているのは、佐藤健さん主演で田﨑竜太さんが監督を務められた『電王』です。母が言うには、レンタルビデオ店でビデオを借りて、真剣に見入っていたそうです。
――今回の『ガッチャード』も監督は『電王』の田﨑竜太さんです。
そうなんです! 『アマゾンズ』のヒロインオーデションを受けた当時、私は19歳。記念受験に近い気持ちでオーディションを受けにいったんですけど…。
――特殊部隊である駆除班員役として合格されました。
オーデションでは、「空手やってたわりにはなんか、強そうに見えないなぁ」と言われて、この人とは絶対に仕事をしたくない! と思ってしまいました(笑)。
――その後、監督とは?
撮影が始まって1ヶ月は、監督が怖くてビビってました(笑)。あるとき、どうしてもOKが出ないシーンがあって現場で泣いちゃったんです。そこではじめて監督ときちんと向き合って、いろんな話をさせていただいて。そこからですね、一気に距離が縮まったのは。