発展途上国も日本の不動産を買っている
また、先進国だけではなく、発展途上国の人々も海外の不動産を買います。
特に、彼らが欲しがるのが先進国の不動産です。なぜかというと、先進国では法律が整備されているので、自分の持っている不動産を他人に不法占拠されたりするリスクが低く、安全だからです。
これは反対に言うと、発展途上国では自分の買った家なのに他人に勝手に乗っ取られてしまうかもしれないということです。
しかも、土地を所有できるのは国だけで、一般の人は所有できないというルールがある国もけっこうあります。つまり、土地の所有権がないわけです。
その割には、不動産の建築にはさまざまな規制があるので数が多くありません。したがって価格がどんどん上がってしまうのです。工事も手抜きがひどく、汚職も横行しているので不動産の質もかなり微妙です。
そこで、きちっとルールが整備されていて、品質も保証されている先進国の不動産を欲しがるわけです。加えて、こうした国々では政変や内乱が起こる可能性も低く、資産価値がいきなり暴落するリスクも抑えられます。