モバイルバッテリーは「PSEマーク付き」を買おう

モバイルバッテリーなどを安全に使ううえで気をつけるべきことは、行政やメーカーなどもまとまった情報を発信しています。本稿では発火トラブルに絞って気をつけたいポイントを紹介しましたが、こうした情報からは、そのほかの注意事項についても確認することができます。

たとえば、消費者庁がWebサイトで公開している「モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」というページでは、以下の8つを意識することが推奨されています。

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(1)リコール対象製品でないか、リコール情報を確認しましょう。
(2)新規に購入する際は、PSEマークを必ず確認しましょう。
(3)製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしましょう。
(4)充電中は周囲に可燃物を置かないようにしましょう。
(5)膨らんでいる、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止しましょう。
(6)充電コネクタの破損や水ぬれに注意しましょう。
(7)公共交通機関での事故を避けるため、持込規則を確認して、それに従いましょう。
(8)使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出しましょう。やむを得ず廃棄する際には他の家庭ごみと区別して出しましょう。

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※消費者庁Webサイト「モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」ページから引用

《夏場の車内放置は絶対NG!》モバイルバッテリーやスマートフォンの発火トラブル急増中。「絶対やってはいけない行為」とは?_03

特に、モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象となっており、2019年2月以降は、PSEマークを取得しないと国内販売ができなくなっています。

私たち消費者としては、中古製品などの利用を避け、既知のブランドが販売しているPSEマーク付きのメーカー保証対象の製品を購入し、利用することが、安全対策の第一歩となるでしょう。

そのうえで、衝撃・圧力や、高温下での使用などに注意を払うとよいでしょう。


文・写真/井上晃