脳は右脳と左脳が交信しながらその連携作業により、機能している

それらを図表1ー5に示します。このうち⑥対人的知能と⑦個人的知能は「情緒的機能(EQ)」と呼んでその前の5つの知能と区別しています。日本を代表する脳科学者、澤口俊之博士はこれに絵画的知能を加え、その領域を示しています。

文字を書く、絵や図形を描く、ボールを投げる‥あなたの利き手はどっち? 利き手でわかる、右脳と左脳の活性の度合い_2

ご存じのように、大脳半球は左右に分割されており、身体運動的知能と論理数学的知能は両方の大脳半球で、言語的知能は主に左脳が、そして空間的知能、絵画的知能、音楽的知能は主に右脳が主役となっていることが判明しています。

つまり、右脳が主に芸術、空間、直感的な機能を担っており、左脳は分析、論理、言語的な機能を担っているのです。
しかし、人間の大脳半球は、厳密に右脳単独で創造的な機能を担っているわけでもなければ、左脳だけで論理的な思考をしているわけでもないのです。

結局脳は、常に右脳と左脳が交信しながらその連携作業により、機能しているのです。

その証拠に、多くの作業をこなしているときの脳の活性領域を調べると、大脳新皮質のさまざまな領域が関与していることがわかります。むしろ右脳あるいは左脳単独で行われている作業を探すことのほうが難しいのです。つまり、全脳的に脳を機能させることにより、より高次な創造力を駆使したり、スポーツにおけるパフォーマンスを向上させたりできるのです。