あなたの利き手をチェックしてみよう

この世の中は圧倒的に右利き社会です。さまざまな調査でも、全世界の9割の人たちは右利きとされます。ただし単純に右利き、左利きといってもそれが手を指すのか、あるいは足を指すのか、それとも脳を指すのか、その意味合いは明確ではありません。
ここで右利き、左利きをもっとも顕著に示す利き手についてチェックしてみましょう。
利き手判別の方法としてもっとも信頼度が高いのは、「エディンバラ利き手テスト」です。

このテストは1970年代に考案されたもので、全部で10個の質問事項に答えることにより、どの程度の利き手かがわかるようになっています。

図表1ー6は「エディンバラ利き手テスト」を参考にしてロンドン大学の心理学者クリス・マクマナス教授が活用しているものです。

文字を書く、絵や図形を描く、ボールを投げる‥あなたの利き手はどっち? 利き手でわかる、右脳と左脳の活性の度合い_3
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マクマナス教授は、右手以外が0の場合を強い右利き、1~5個あった場合を弱い右利き、6~9個あった場合を弱い左利き、そして10個あった場合を強い左利きと分類しました。あなたはどのカテゴリーに属するでしょう?
 
マクマナス博士が利き手を含めた利き側を分析した結果、大雑把に見て、10人中9人は右手利き、10人中8人は右足利き、10人中7人は右目利き、そして10人中6人は右耳利きであることがわかりました。
 
ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)の心理学教授スタンリー・コレン博士によれば、概して右利きが多いのは男性よりも女性のほうでした。右手利きの割合は、男性よりも女性のほうが4%多く、右利き足は8%多く、右聞き耳は10%多いことが判明しています。ただし、右利き目では逆に4%男性の比率が高くなっています。

コレン博士はまたこの4つの利き側がすべて右の人の比率は男性41%、女性48%を示したと述べています。ここでも女性のほうが右利きが多いことがわかっています。

もしもあなたが右利きであったとしても、強い右利きなのか、あるいは、弱い右利きなのかがこのテストによってチェックできたはずです。

そして、右利きの方にこそ、両利きをすすめます。なぜなら右利きはこれからの時代に必要な右脳の力を活用できていない可能性があるからです。右脳を活性化することで、あなたの人生に奇跡が起こるかもしれません。

『頭が良くなる!「両利き」のすすめ』(アスコム)
児玉光雄
文字を書く、絵や図形を描く、ボールを投げる‥あなたの利き手はどっち? 利き手でわかる、右脳と左脳の活性の度合い_4
2022年12月16日
1540円(税込)
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 224ページ
ISBN:978-4-7762-1235-5
「両利き」を意識して日常生活を送ることができれば、
年齢に関係なくあなたが本来、持っている「潜在能力」を引き出すことができるのです!

そもそも両利きになるメリットとは?
それはビジネス面において、以下のような大きな効果が期待できます。
1.左右脳の交信が活発になり、ビジネスの現場において「意志決定」や「決断」が早くなる。
2.特に右利きの人は右脳の活性化が期待でき、「ひらめき」や「アイデア」が出やすくなる。
3.片利き人間に比べて大脳新皮質の広範囲の領域が活性化するため、
「メタ認知能力(客観的に物事を捉える能力)」が高まり、 広い視野で物事を考えることができるようになり、コミュニケーション能力も高くなる。
本書には、利き手はもちろん、利き目、利き耳、利き足についても、利き側がどちらかをチェックするテストを掲載しています。あなた自身のそれぞれの感覚器官の利き側を知った上で、非利き側を積極的に使う習慣を身につけてください。
「いつもとは違う手で歯を磨く」
「階段の最初に踏み出す足を変える」...etc
すぐに始められる両利きトレーニングも収録!
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